ええ。小心者ですから・・・。

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臣嫁日和シリーズ


臣嫁日和シリーズ 「奥さまの企み」 4

2010.03.14  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

・・ああ・・・からだの底からムズムズしたものが確実に湧きあがってきました。
・・・せっかくのホンワカした気分が台無しですよ。
まったく全部君のせいです。

啓太が聞いたなら「一体誰のせいなんだ!」と確実に蹴りつけられそうな言葉を
利口なこの嫁は飲み込んだ。

さて、このまま抱えて手前にある寝室へなだれ込もうかそれとも、
そのままココでイタシテしまおうかと本気で考え出した嫁の耳に

ぎゆるるるるるうう~と派手な音が聞こえた。

嫁に支えられ壁にもたれていた啓太はハッと我に戻りポリポリと頬を掻いた。
えへへごめんなさい。お腹すいちゃって、今日はお昼抜きだったんですとへにょり。と笑った。
もう先ほどの艶を帯びた瞳はどこかへ行ってしまったようだ。

むむ残念。と紫の目を細めて、では、先にお食事ししましょう?と啓太の顔を臣が覗き込んだ。

そして
「まったく郁にも困ったものです。今度僕から一言言ってやりましょう」と

かつて敬愛して止まなかった幼馴染にふん。とひとつ鼻を鳴らして小さく呟く。

ゆっくりと身を屈めて、ほったらかしにしてあった鞄と上着を拾い上げて旦那様の腰を優しくエスコートしながら奥のダイニングへと進む。
ふたり並んでもそうは狭くない廊下を抜けて明るい良い匂いのする部屋の
大きなダイニングテーブルを目の前にすると啓太はごくりと唾を飲むその光景。

「わあ!美味しそうですね~。」
「はい。腕によりを掛けました。沢山召し上がれ」

ネクタイに指を掛け少し首を緩めた啓太に嫁は椅子を勧める。
流れるような動作は昔も今も変わらず啓太を包むようだ。

かつてはジャンクフードをこよなく愛したその人は、
味覚障害・・・の噂までついて歩く始末で。
だが結局のところ自分に無頓着なこの人は食べることを生命維持位にしか考えていなかったから・・・。
液体でも固体でも、とりあえず動くためのカロリー摂取をすればOKくらいの考えだったらしい。
ファストフードなどは、仕事の片手間で摂取出来るから最適だったのだといつか聞いたことがあった。

でも啓太と出会ってからそれはことごとく覆されることになったのだが、それはまた別のお話。


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