ええ。小心者ですから・・・。

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臣嫁日和シリーズ


臣嫁日和シリーズ 「奥さまの企み」 7

2010.03.15  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

嫁は
白いエプロンの端っこを噛みしめてョヨョ・・・と泣き崩れている。

そして暗く俯いたまま

「僕は妻失格ですね・・・実家へ帰らせて頂きます」とのたまわった

ギリギリと音まで聞こえてきて、白いふりふりエプロンが悲鳴をあげている。

実家って言ったってココから15分もかからない臣の母の所有のマンションはつい最近売却してしまった。
トウコさんももう殆ど帰ってこないし、たまに帰ってきたとしても
彼女は便利の好いホテル住まいが好きだったから、
新しいマンションを購入するときに手間だからと言って別段名残惜しくも思わず臣が手放してしまったのだ。

・・・。啓太はその事をまるっと忘れて慌てた。

そりゃもう慌てた。

古今東西、今も昔も奥様の「実家に帰らせて頂きます攻撃」は世の旦那さま方を
恐慌状態に陥れる効果があるらしい。

オロオロしながら図体のでかい嫁の機嫌を取り始める。

「臣さんごめんね?ね?機嫌なおして」
さっきから動かない嫁の背中を優しく撫でてみる。

がっくりと肩をおとして俯いたまま指でぐりぐり~っと
「の」の字なんか書いている銀髪の悪魔がそこにが居た。

「だってもうこんな僕なんていらないんでしょう??」
                        ちらり・・ととなりの旦那様を見やる。

えーい鬱陶しい!!ここにあの幼馴染がいたら完全に襟首つかんで振り回されていた所だ。
一体、こんなワザとらしい姿に誰が騙されるんだろう・・・・。


いや・・・ココにいた。しかも必死だ。

「そ、そんなこと言わないで!ねえ臣さん?実家に帰るなんて言わないで。俺の奥さんは臣さんしかいないんだから。ね?ね?」

「ほんとーですか?」
ずもーんと胡乱な眼をして臣が顔をあげた。

ブンブンと音がするほど柔らかな茶色の髪を上下に振って可愛い旦那様の必死の説得が続く。

大体、悪かったのはどっちだったかなんてもう啓太は覚えていない。
しつこい様だがここに西園寺が居たなら二人とも正座させられて軽く説教一時間だ。
だがしかしここに彼はいない。
・・・いないのだー。


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