ええ。小心者ですから・・・。

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悠遠夜話・番外編


悠遠夜話・番外編~石塚さんの事~

2010.10.02  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]


夢を見た

遠くで声がする
優しい・・これは師の声だ

『ゆうすけ・・ゆうすけ・・・ほらご覧・・和希さまだ
お前が一生を掛けてお守りする方だよ・・』

あれはいつだったか
小さな小さなあなたをこの胸に抱いたあの日
貴方は私だけを見て 確かに微笑んで下さったのだ

『・・ゆうすけ・・頼んだよ?』

『はい!お師さま』

『うむ・・良い子だな』

大きくて節くれ立った手が まだ小さかった私の髪を
乱雑にわしわしとかき混ぜて行った

あの日から
花降る春も
眩しい夏も
彩鮮やかなる秋も
静かな冬も
あなただけを見つめて




身寄りのない私を引き取り 男の身で育ててくれたその人は
あらゆる知識と体術に優れた仙界では高名な術者であった
剛の者であるにもかかわらず 決して主を持たずに
気の向くまま奔放に生きた師は 今上天帝から乞われ
どういった気まぐれか その幼き若宮の護り人へと私を据える事を決めた

どす黒く陰謀渦巻く宮廷の闇から 和希様を秘密裏にお護りする為に 
私はそのお側へと仕える事になったのだ 

護り人になる為の道は 想像を超える程に厳しく辛いものだった
師の教えは時に鬼気迫るもので 毎日のように身も心も極限まで打ち据えられた 
だがしかし 血反吐を吐く様な鍛錬も小さな和希様をお守りする為と思えば
何故だかあっさりと耐え抜く事が出来た

あの日
和希さまはたった一人 森に入られて道に迷って彷徨われていた
薄暗い森の奥 それは森にもともと住まう妖魔だったのか 
あるいは幼い皇太子の命を狙って 誰かが意図的に放ったモノだったのか
後 もうわずかの所で四肢を喰いちぎられそうになった所へ
間に合った私は 妖しと一戦を交え何とか仕留める事に成功した

『――――っ和希さま!!!御無事でございましたか??』

『いしづかぁ!』

『どこか・・お怪我は?』

『うん・・平気・・・』

『遅くなりまして申し訳ございませんでした。』

『いいの。いしづか。僕が悪いんだ。一人で森に入っちゃ駄目って言われてたのに。』

『いいえ。この石塚、今少し鍛錬を積まねばなりません』

『いしづか・・・おててだいじょうぶ?』

『はい。これしきの傷 如何程のものでもありません。』

不覚にも妖しの攻撃で負傷してしまった右手
あの程度の相手に苦戦するなど、我が師が知ったなら 
まだまだ鍛錬が足りないからだと 大喝される事になるんだろう

裂傷からドクドクと大げさに滴り落ちてくる鮮血を 
悔しさと情けなさの入り混じった感情で 
幼い主の視線から隠そうと そっと背中の後ろへ隠そうとした
だがそれを制止されると 小さな手がふわりと乗せられて
たちまちその傷は幼い主の力で癒されてしまったのだ

『!!何と言う事を和希さま!!いけません!』

『どうして?』

『私は貴方の下僕にございます。
そう気軽に主に癒しの施しを受けて良い身では無いのです!』

『でも・・・石塚は僕の大切な人だよ?』

『・・・・和・・希さま・・・・』

『ね?だから良いんだよ?』

『・・・・・・』

『そうだ!秘密にしちゃえばいいよ!誰にも言わない!ね?いしづか?』

『・・・・しかし・・・』

『いしづか・・・僕のお願いだよ?・・・駄目?・・・』

『・・・御・・意・・・・』

『・・・うふふ・・・ありがとう・・・』

森からの帰り道 小さな体で癒しの術を使った貴方は
やがて疲れて私の背でとうとう眠ってしまわれた

背中に伝わる 温かで小さな鼓動
耳元に聞こえる 規則正しい穏やかな寝息

そうだ・・・
夕暮れの中 もう少し和希様とこのままで居たくて 
わざとゆっくり帰ったのだった


遠い遠い記憶
優しい優しい記憶
貴方との大切な思い出

貴方の望みを叶える事が 私の喜び
貴方の命をお守りする事が 唯一私の使命
例えこの手がどんなに血塗られようとも 
例えこの目玉一つになり果てたとしても 
尊き御身 必ずお守りする事をお誓い申し上げよう


花降る春も
眩しい夏も
彩鮮やかなる秋も
静かな冬も
あれからずっと
これからもずっと
あなただけを見つめて
あなただけのお側に










た・・・大変ご無沙汰しております。
リハビリ的な意味で石塚さん邂逅みたいなのをひとつUPしてみました。
お目汚し失礼いたしました・・・。
和希さんと石塚さん。
実際年齢は恐らくはそんなに和希さんと変わりがないんじゃないかな~?
私の妄想の中では、5~7歳違いくらいが理想だなー。
ああ・・石塚さん・・あなたのプロフィールをそんなに知らない・・・・。
あ・・それと・・一つ。
悠遠の世界では四季がないのに(年中、春うらら)春夏秋冬・・書いてしまいました(笑)
いい加減ですみません~。
小さな和希と少年の石塚さん・・・
つかの間のまどろみの中で思い出した遠い昔の出来事。
この先ずっと彼の思いは秘められたままなんです。
どんなときも和希が望む事が石塚の全てであって、
それが正義なのかそうじゃないのかは 彼にとっては問題ではないのです。
ある意味彼も歪んでいるのかもしれません。なんか悲しいです(書いたのは誰だ)

そしていつもの如く こんな時漫画が描ければなー(-“-)と強く思うのです。
その瞬間を切り取って描けたらな・・・と。
このお話は 言葉で伝えるにはなんだか酷く野暮ったい気がして・・・。
↑↑↑↑自分の才能が無い事を完全に棚上げ~


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