ええ。小心者ですから・・・。

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


*Edit

臣嫁日和シリーズ


臣嫁日和シリーズ 「奥さまの秘密」4

2010.03.15  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

判っている。

要は、この男、ともすれば自分より長時間傍らにある自分の事が面白くないだけだ。

そんなこと啓太が西園寺の片腕になった時に分かり切っていた事だろうに。
自分が会社を辞めずに啓太に四六時中張りついていれば良かったじゃないか・・・。
まったく啓太もこんな面倒なやつをよくもまあ選んだものだ。

あの空色の瞳が優しくほほ笑むのを思ってがっくりと肩を落とした西園寺だった。

世間で噂の新進気鋭の社長の攻撃も何らまるきり効果が見えないまま
ドンと胸を張りこの奥様は両手を広げてこう言い切った

「何を言っているんですか?僕は愛の力で旦那様を癒しているのです。」


あーもークラクラする。
何処の国の言葉で喋っているのか この男は。
にっこり笑ってるし。
青筋がさらに浮き上がってくる。
それに一体この丸きり出所さえ探すのが困難な自信は何処からくるのか。

しかし、しかしだ。
思えば、こんなに誇らしげで、幸せそうな幼馴染をかつて自分は見たことがあるだろうか・・・。

人間変われば変わるものだ。
ある意味感動ものだぞ?コレは。
ドキュメンタリー2時間はいけるな。
まあ・・・良かった・・・

いや?良かったのか???ううう。

啓太には大変申し訳ないが、良かった事にしてしまおう。時間の無駄だ。
すまん啓太。・・・。今月から給料10%UPしとく。それで許せ。
こいつは任せた。もう私の手に負えん。


「はああああ」
と五臓六腑まで吐き出すような溜息を大業について
こめかみを揉み解しながら目を閉じる。
落ち着け~。落ち着け~~・・・。

臣が退社をした理由を知るだけに
西園寺は言いたい事を全て全神経を集中して飲み込んだ。

___________。話題をかえよう。

いつだって最適な答えを導き出してきた自分の脳細胞が今
超高速ではじき出した答えを今日も信じよう。

そうやって色々な面倒なことを切り抜けてきたじゃないか!
頑張るんだ!私!!

「で・・・本当の用向きはそれだけではないんだろう?」

最後の力を振り絞るようにその美しい人は言った。
なんとなく、さっきより少しだけ老けた気がする西園寺がそこにいた。




*Edit ▽TB[0]▽CO[0]

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。