ええ。小心者ですから・・・。

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


*Edit

臣嫁日和シリーズ


臣嫁日和シリーズ 「奥さまの秘密」5 

2010.03.16  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

やられた・・・。
もう完全にこれは計画的犯行だ。


思い瞼をなんとか開けて時計に目をやれば・・・時刻はただ今午前10時過ぎ。
遅刻どころの騒ぎではない。もう・・・。

あたりを見回すとここはいつの間にか夫妻の寝室だった。
とっくに高く上った太陽が細く 遮光カーテンの隙間からキラキラ入り込んでいる。
当然のように、いつものように綺麗に身体が清められて、
いつものように肌触りのいいパジャマが着せられている。

________ 。

昨夜はあのまま、自分の奥様にあんなことや、こんなことまで致されてしまった。


決して、無理をさせられたわけではない。その証拠にいつもの重い倦怠感がなく、
全然辛くなかったし、ぐっすり眠ったせいで頭も身体も軽いくらいだ。

きっと、もうとっくに俺の奥様から会社には有給願いが出されているに違いない。
風邪をひいて熱が出たとか身体の調子が悪いとか何とか・・・
明日同僚たちにあったらなんて言い訳しよう。

あー社長、ご迷惑をおかけして申し訳ありません・・・。

臣に陥れられたことに対して、怒っても居ない啓太は、寝ぐせのついた頭をぽりぽり掻きやりながら
特に慌てる事もなく一つ、んーっと 伸びをしてから身体を起こした。 

今日、何か大切な商談とかあったっけ??

まだ完全に覚醒しているわけではなかったから、スケジュールを頭の中に思いだすまで僅かにかかった。
でも、まあ、大丈夫だ。きっと。

この所、だいぶ忙しかったけれど大きなプロジェクトが決まって次の会議があるまで
1日、2日 たいした動きは無かったはずだ。
なんでも出来てしまう、完璧な俺の綺麗な奥様は(←啓太目線・・・)
西園寺社長の本日の予定はとっくに把握済み・・・な事は間違いない。
だから多分、何の支障もない今日この日を選んで強制的に休みを取らされてしまったんだと思う。
このところ忙しくて自分の事だけで手いっぱいだった。
いつもよりちょっと頑張りすぎていて
愛する妻には少し心配をかけさせてしまったのかも知れない。

思えば本当にあの人は俺の事を一番に考えてくれているよな。


西園寺が聞いたなら両手をワキワキさせて激怒すること間違いなしな事を
啓太は寝ぼけた頭で考えた。






そう・・・奥様は大切な旦那様のことを一番に考えてくれている。

ってゆーかー旦那様の事しか・・・考えていない。みたいなー・・・。(何故か若者口調)


当然ながら、まわりの都合なんて一切お構いなしだ。
もしかすると旦那様の都合も、やっぱり・・・お構いなしかもしれない。

愛しい旦那様を中心に
世界が!
地球が!
全宇宙が!
回っているのだああああああっ!
(↑3時間 超大作映画告知風・・・近日公開!乞うご期待!!みたいな・・・。)

否、地球の枠にとらわれず・・・
もしかすると遠く離れた M78星雲でさえこの法則を奥様に強制的に適用されているかもしれない。
恐るべし。奥様。
ウルトラマンだって、バルタン星人だって怖くない。

人類の脅威となるのはもはや時間の問題だ。
もうとっくに日本政府の公安部やNASA、FBIもMI6も 動いているのかもしれない。

それはない、
多分ない・・・・かな?
まさか、無いと思うな~?・・・。
いや・・・。
無ければいいとおもう。ほんとに。

つまりはまったく迷惑この上ない。と言うことなのだ。

でも可愛い旦那様はぜんぜん、さっぱり、まるっきり身に迫る危機を感じる事は無かった。
これはある意味 超大物。

それどころか、今や核に匹敵する人間兵器になりつつある奥様(いったいいつから??)のことを思い出し
夕べ、ふわふわの良い気持ちのままうっとりと逞しい腕の中で眠りに就いたよねー、とか考えて、
ぽっと一人頬を赤らめている始末だ。

嫁の腕枕で眠る旦那。 ・・・これってどうよ。どうなのよ。


ぽわーんとしている啓太がふと、猛烈な空腹感を覚えて昨晩夕食抜きだった事を思い出す

「って、昨日の昼から何も食べてないよ・・・俺」

密教の修行僧ではないので、断食をしてまで悟りを拓く気なんてサラサラ無い。
なんてったってサラリーマン。身体が資本の伊藤家の大黒柱なのだ。


自分には勿体ないくらい よく出来た嫁の事だ。(←再度、啓太目線)
(誰かさんのせいで余計)疲れた旦那様のために
遅い朝食をとっくに用意してくれているはずだ。

ぺたぺたと裸足で歩くと、いつも奥様に叱られるから
仕方なくモコモコで空色のスリッパをつっかけて、白いカーディガンを
パジャマの上から肩に羽織りダイニングへと向かう。

大きなダイニングテーブルには案の定、朝食らしきものが用意されており白いナプキンが掛けられていた。
部屋には人の気配がなくシンと静まりかえっている。

「旦那さまへ
ちょっと出かけてきます。
          妻より♡」

とかかれたメモがテーブルの上にあったから
買い物にでもでかけたのかな?と思いながら掛けられたナプキンを外し
ボリュームたっぷりのサンドイッチ(←もちろんクリームコロッケ入り)を頬張る。


やっとありつけた食事だ。
口いっぱいにサンドイッチを突っ込みリモコンでテレビをつけて
コーヒーを飲みながら今度こそは ゆっくり朝食を楽しもう・・・と啓太は決めたようだ。




*Edit ▽TB[0]▽CO[0]

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。