ええ。小心者ですから・・・。

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その男厄介につき         ~臣父狂想曲~


その男厄介につき~臣父狂想曲~その2

2012.03.28  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]



「ぐっへっっ!!」

蛙を踏みつぶした様な、そんな音が
実は自分の喉から出たモノなんだと気が付くのに、奥様はしばらく時間が必要だった。
目の前に無数の火花が散って、ちかちかと瞬いては消えて行く。

????あれ???

おかしなこともあったものだ。さっきまでドクンドクンと下半身で血の滾るのを
感じていたはずなのに、どうしてか今は、頭頂部やや前頭葉よりに、
ジンジンとした脈動を感じている。しかもそれには強烈な痛みを伴っているのだ。
おまけに、手足は折り曲げられて、キッチンと冷蔵庫の間に
無様に尻もちをついた格好になっていたから、奥様は正直、
自分がどうなっているのかさっぱり分からなかった。

・・・。その声を聞くまでは。

頭の上で二人分の声がする。
どうやら眠ったとばかり思っていた酔っ払いオヤジが起きて来たらしい。
コトに夢中になり過ぎて、あの人が廊下を歩いてくる音にも、
リビングのドアを開ける音にもさっぱり気が付かなかった。

・・・ってゆーか居たのを完全に忘れてましたね・・・。

だって仕方がないじゃないか。と奥様はあひるみたいに唇をとがらせた。
可愛らしい旦那様のサーモンピンク色したイチモツが、プルンと震えて
目の前で蜜を溢れさせていたのだ。
ここで美味しく頂かなくては妻の名が廃る(←使いどころを間違っている)

(なんて、無粋な人なんでしょう・・・・。)

せっかく、これからイヤ~ンな事や、バカ~ン事をして
旦那様に喜んでいただこうと思っていたのに・・・。
もうもうもうっ限界ですっ!!!今すぐにでも帰って頂きますっ!!!

すべての諸悪の根源を自分の父親に盛大になすり付けて、
大魔神の如く奥様は、尻もちをついていた恰好から一気にしゃき~んと立ち上がりろうとした。
けれど・・・・。
万力で押さえ付けられたように身体がさっぱり動かないのだ。
一体全体さっきから、自分に何が起こっているのか原因を突き止めようと、
ほんのわずかだけ稼働可能な首を上空へ動かした奥様は
衝撃のあまりそのまま固まってしまった。

???????????

目に映る事実が全く呑み込めない。
硬直した奥様の虚ろな視線の先・・・。
そこには、頭頂部へ煙を上げる勢いで深々とめり込んだ、旦那様の踵があったのだ。

・・・ああ・・愛しい旦那様とクソ酔っ払い中年の声がする。

頭に恭しく旦那様の踵を頂きながら、フリーズしたままの奥様の耳には、
それが凄く近い様で、どこか遠い世界でのやり取りの様に感じられた。

判ってますよ・・・。
ええ。ええ。判ってますとも・・・。

心の奥底に僅かに残った、もはや瀕死状態の良心が小さく呟く。
大変な恥ずかしがり屋の旦那様の事だ。
えへ(*^_^*)気持良すぎてキッチンでヤっちゃってましたっ♡
なんて事が他人に知られるのが、到底我慢できなかったのだろうと簡単に予想が着いた。

だからこれは不可抗力だ。
咄嗟の判断で生じた事故とも言える。
ってゆーか言って欲しい・・・。
いくら非常事態とはいえ、旦那様のむごい仕打ちに、ついに奥様は
全機能をぷつんと完全ショートさせてしまったのだった。



うぎゃああああああああああああっ!!!

啓太は大音量の悲鳴を上げた。
務めて平静を装った顔の下でそっと。

「やあ啓太。まだ起きていたんだね?」

「あっ!!おおおおお義父さんっ!!どどどどうなさったんですか?」

「いや・・なに。ちょっとばかり飲みすぎたようだ。喉が渇いてね。」

まずい、まずい、まずい・・・・コレは最高潮にまーずーいーっ!!

旦那様は笑顔のまま、だらだらと冷や汗を流した。
いろいろテクニックの長けている妻の攻撃にうっかり撃沈して、
あろうことか、灯りの煌々とついたキッチンで股を開いてしまった。
いつもなら(←いつも?)気持ち良さに負けて、簡単に流されてしまうけれど
今日は勝手が違うのだ。
大切なお客様が来ている。
しかも自分が強引に引き止めてお泊まりをさせた舅だ。

神様―――――っっ!!!!!
どうやら旦那様は一生のお願いを、今ここで使い切る事にしたらしい。

「水を一杯、飲みたいんだが・・・。」

「あっ!!俺っ!!俺やりますっ!!」

「そうかい?すまないね・・・」

水を欲しがったエリックに、わたわたと強烈に旦那様が慌てるのには
れっきとした理由がある。
冷蔵庫の中に在るミネラルウォーターを取るには、必ずこのアイランドキッチンを
通り越さなければならないのだ。
無論、ここに来れば、見たくなくても下半身すっぽんぽんの自分(ちなみにギンギンのまま)
とその下にうずくまる、口の周りを唾液でベッタベタにした、上半身裸の妻
(もちろんギンギンギンのまま)が目に入る事になるだろう。
この状況を見たら、いくら酔っているとはいえ、自分達が
イヤ~んでバカ~ンな事、真っ最中っ(゚∇^*) テヘ♪だった事に、どうしたって気が付かれるはずだ。
義父は性に対して、かなり寛容な人らしいと妻から聞いてはいるけれど、
いくらなんでも身内のシモ事情を、ライブでお届けするのは痛すぎる。

どうか、どうか・・・気付かれませんようにっ!!・・・

自分の踵に足下にされたまま、口から魂魄を半分飛ばしている妻の事が、
気にならない訳では無かったけれど、聡い妻の事だ。
きっときっとわかってくれるに違いない。
だから今は全てを察し、涙をのんで是非とも耐え忍んで欲しい。

・・・ごめんねっ!!臣さんっ・・・お願いだから出てこないでね。

旦那様は全身全霊、フルチンのまま神様にお願いをしながら、何食わぬ顔をして冷蔵庫へと向き直り、
冷えたミネラルウォーターをコップへと注ぐと、キッチンの向こう側にいるエリックへとそれを渡した。
奥様を踏みつける右足に念を込め、ひときわぐりぐりと力をいれて。

「さあ、どうぞ。」

「・・・ああ・・ありがとう啓太。」

そわそわと落ち着かない心もちの旦那様だったけれど、目の前でゴクゴクと喉を鳴らして
水を煽る舅を目にした途端、その姿に釘づけになってしまった。

うわあああ・・・。何コレ。

目の前の義父のその横顔は、ほくろの位置が違うくらいで、
綺麗な菫色の瞳も、その周りを縁取り深い陰影を作る長いまつ毛も
きらきらの銀髪も、愛して止まない自分の妻、七条臣に良く似ていた。
やはり、この父親あってこその七条臣なのだと深い感慨さえ覚える。

高い鼻梁に整った顔立ち。
余す程、長く伸びやかな手足。
思わず見惚れる彫像の様に完璧に整ったそれらは、時間の流れに完全に逆らって、
啓太の目の前に存在しているのだ。
それに、いつもは軽く後ろへと撫でつけられている銀髪が、今は入浴後のせいで
無雑作に下ろされたままだったから一層、彼を若く見せていた。

・・・そう言えば、お義父さんっていくつだっけ???・・・

臣より少しだけ長いエリックのその髪は、話す度、微笑む度、目にかかるほどの長さの所で、
サラサラと揺れて煌めく。そして、それを長い指がつい・・と掻き上げれば、ゾクゾクするほど実に艶っぽい。
動作の一つ一つが嫌味無く、粋で、まさに人生の酸いも甘いも咬み分けた全てを知る
大人の男の匂いがそこかしこに漂って、酷くどきりとさせられるのだ。

きっと普段から、こうやって無意識に大人の色香垂れ流しなんだろうなぁ・・・。

なるほど、コレは妻が言う様に、舅が多くの恋人たちの間を行き来していると言うのも
全力でうなずける・・と啓太はしみじみ思う。
こんな非常事態に陥っているのにも拘らず、彼から目が離せないのだ。
まさに天然のタラシ。
旦那様は会った事も無い、この舅のたくさんの恋人達にちょっぴりだけ同情した。

うーん。臣さんもあと20年位したらこんな感じになるのかな・・・。

現実離れした美しさを持つ舅を前に、思わず啓太は自分の妻の未来をぼんやりと重ねる。
結婚して数年たった今でさえ、近くにいるだけでもドキドキするのに歳を重ね、
義父の様な大人の色香を妻が纏ったら一体自分はどうなってしまうのだろうか・・
それを想像すれば、どことなく、嬉しい様な空恐ろしい様なムズムズした心もちになってくる。

ああ。でも・・・。
こんなに色気ダダ漏れじゃ、俺、心配で胃潰瘍になっちゃうかも・・・。

旦那様は下半身すっぽんぽんの事も、足下にしている妻の事もすっかりと忘れ、湧きあがる未来のジェラシーと
一人戦うのだった。



いやいやいや・・今はそんな場合じゃないんだって!!

つい、色気ムンムンの未来の妻の姿を想像しかけた自分を、えいやっ!!とねじ伏せて、
旦那様は早急にこの非常事態を乗り切るべく、脳みそをフル回転させた。
自分的には一気に形勢逆転を狙って、カッコよく奇策に打って出たい。
しかし、こう言った類いの危機管理知識は生憎持ち合わせが無い。
それから多分に、さっきから露出しっぱなしの下半身がスースーして全く集中できないのだ。

・・・と・・とにかく、この部屋を出て行ってもらわなくちゃ・・・。

悲しいかな、無い知恵は絞った所で、出て来はしなかった。
笑顔を顔に張り付けたまま、うーん・・でもどうやって??と考えあぐねている所へ、
水を飲み満足したエリックが呑気に話しかけて来る。

「啓太はまだ寝ていなかったんだね?」

「えーっと・・今、丁度寝ようかなあ・・と。」

「そっか。・・今日は色々と手間を取らせて悪かったね。」

「いえいえ・・そんな・・・俺も臣さんもとっても楽しかったですし。」

「そうかい?そう言ってくれると嬉しいなぁ。ふふふ」

脅威的な若さを見せつけられたかと思えば、ふわりと柔らかく笑う。
エリックのその顔には、やっぱり年相応の柔和さがにじみ出ていて、何だか包み込まれる様な安心感さえ覚える。
ああ、本当にこのエリック・ジャンメールと言う人物は魅力的な男なんだな・・・と、
思ってしまえば、こんな状況にもかかわらずつい身体の力を抜いて、ふふふ・・・と啓太は笑ってしまった。

「んっ??!!」

舅と二人、ひとしきり和やかに笑いあった所で、突如、勝手に口を突いて出て来た声に啓太は慌ててた。
恐る恐る視線だけ下の方へとずらして、さっきからずっと足下にしていた妻を確認すれば、イヤな予感が
的中した事を知り啓太は一瞬で顔面蒼白になった。

!!!・・・うっそ・・・!!!

「ん?どうしたの??啓太。」

「ああ・・いえいえ・・・なんでも・・・ないで・・す・・。」

尻すぼみに小さくなる啓太の語尾に、訝しげにエリックが顔を覗き込む。

「や・・ホント・・・何でも無いですよ。そろそろ寝ま・・しょ・・うか」

うわーんっ!!臣さんが―――――――――っ!!!

啓太はこれ以上自分の下半身が崩れ落ちてしまわないように、シンクの上にしっかりと両腕を突っ張った。
下肢がガクガクと震え始め、まるで筋力を失ってしまった様に覚束なくなってくる。

「っく・・・ん・・」

きつく唇を噛みしめて、息を留め、精いっぱい笑顔を形作る筋肉へと檄を飛ばす。
吐き出される息が熱く重く、途切れ途切れになっている事を、目の前の人物にだけは絶対に
気付かれてはならないのだ。

「さ・・お義父さ・・ん・・・寝・・ましょ・・?」

「ん??あ・・ああ・・・そうだね・・」

舅には、はたして上手くほほ笑めただろうか。
自信なんてもう全然無い。
ただもう、喉を突いて出てくる声を抑えるのだけで手一杯だ。


・・・臣さんが・・・・臣さんがぁ・・・・

ちらりと見えた妻はキレていた。それはもうブッつりと。
感情の一切見えなくなってしまった能面の様な顔と、完全に座った目がその証だ。
こうなれば最後、旦那様でさえお手上げ状態なのだ。
大の大人の癇癪は、それはそれは面倒くさかった。

でもでもいくらなんでも、こんなのは無しだ 。ってゆーかありえないっ!!。
旦那様は気を抜くと崩れてしまいそうになる両足を、必死になって踏ん張りながら声を上げて叫び出しそうになった。
そう・・・。
彼は今、身も凍る様な恐怖と、目も眩む甘い悦楽を同時に味わっているのだ。

さっきから引きつった笑顔で、舅と対峙しているのを知っているくせに、下半身に陣取った妻はあろうことか、自分の性器を口にがっつり咥え込み、さらには最奥の窄まりにもその長い指を這わせ始めてきていた。

敢然と拒否しようにも、臀部をがっしりと鷲掴みにされていては身動き一つできない。
それに、多少のインタバルがあったとはいえ、ついさっき放出寸前まで上り詰めたその身体は、過敏この上なかった。
再び、踵落としを繰りだそうと無理やり脚を持ちあげて見たが、奥様の舌が己の性器を
ゆるゆると行き来するだけで簡単に力が抜けてしまい、かえって、腰を前につきだす格好になる。
その上旦那さまにとって不幸な事に、さっき散々舐めしゃぶられて伝い落ちた自分の体液と、奥様の唾液が、
道案内するが如く、にちにち・・と押し進む奥様の不埒な指の侵入を随分と容易くしてくれちゃってるのだ。

「んんっ・・・ふ。」

うわーーーーんっ!!臣さんのバカバカバカ―――――っ
 
啓太は心の底から妻をなじった。

「啓太。気分が悪いのかい??私がベットまで運ぼうか?」

「いえ・・あのっ!一人で平気ですからっ!!」

幾分顔色の悪くなった啓太の身を案じたのだろう。
顔を覗き込み、手を貸そうかと側に寄ったエリックへ、思わず大きな声を上げた啓太は、しまったとばかりその口を手で覆った。大変な事になっている下半身にまるきり気を取られていて、本来の使命を忘れてしまっていた。

もうダメかもーーーーーーーーっ

心の中で滂沱の涙にくれる旦那様だったけれど、幸いにも当のエリックは一瞬、紫の瞳を大きく見開いただけで、すぐに、そうかい?くれぐれも無理はしないようね?と言い残すと、そのままリビングから去っていってくれた。
ドアが閉じる瞬間、少しだけ振り返ったその横顔はほとんど前髪に隠れていて、一体彼がどんな表情をしているのか判らなかったけれど、取りあえず脅威は一つ減ったのだ。
まだ、とてつもなく大きな問題が現在進行形で一つ残っているけれど。



「・・助・・・かったぁ・・・う・・・っん・・・。」

エリックの姿を見送ってすぐ、耐えきれずついに旦那様は深い悦楽の声を漏らした。

「ふぁあっ・・ああんんっ・・・や・・ぁ・・」

張りつめた緊張が解かれれば、手足が一気に弛緩して足元からぐずぐずに溶けてしまいそうになる。
正直、危なかった。本当にもう限界だったのだ。
実の所、妻にそっくりな義父と話していると、まるで今の妻と未来の妻、二人に同時に愛されている・・・
そんな淫らな錯覚に陥って、思わず目の前の義父に手を伸ばしそうになる自分が居た。

「も・・やめ・て・お・・みさぁん・・・」

涙混じりの悲痛な旦那様の懇願を無視して、相変わらず癇癪続行中の奥様は、無言のまま旦那様の性器を
じゅっぱじゅっぱと啜り、桃の様な双丘をやわやわと揉みしだき、ご丁寧にも後宮まで弄くり回すと言う
傍若無人っぷりだ。

こんなのってない~っ!!と抵抗する啓太の意思とは裏腹に、すっかりと柔らかく解れて、貪欲に三本目の指を呑みこもうとしているそこは、かなり欲に忠実なようだ。それを見逃す奥様では無い。

「おやおや?ここは喜んで僕の指を呑みこんでますよ?」

にやりと口端だけを持ち上げて笑った奥さまは、ゆるゆると旦那様の腹の中をかき混ぜていく。
堪らず、旦那様の小作りな茶色の頭がいやいやとした。
三本の長い指が遠慮なくバラバラに動き始めると、その全部が啓太の好いところを掠めて
凄まじく甘い衝撃が旦那様の体中を走り抜ける。

「・・・やっ!!ダメっ・・・そこ・・んっんんああっ・・」

甘い責め苦に耐えきれず、とうとうその身体が弱弱しく崩れ始めると、溶け切ったその細い腰は
奥様の大きな手でしっかりと固定され、ある一点へ狙いを定め勢いよく落とされた。
隆々と立ち上がった奥様の雄芯めがけて。

「ひぅぅ・・・・っ」

細い呼気が喉を笛の様に鳴らす。
楔が穿たれる衝撃に耐えきれず、旦那様の白い身体が弓の様に反りかえった。

「んんっ・・・んっ・・・んくうっ」

ずぶずぶ・・・と強引に身体を押し開かれる圧迫感は凄まじかったけれど、それは最初の先端部のみ。
そこを通り過ぎれば後は、あっけないほど簡単に旦那様は奥様を上手に呑みこんで行く。
やがて、すっかりと奥底へ熱い楔を迎え入れた旦那様の肉壁は、ついに待ち焦がれた強い摩擦に歓喜して
悶える様に蠢きだし始めた。

「!!!ぁああっ!!!」

吐息が絞り出され、たちまち旦那様の脳髄は痺れる様な感覚に陥って、痛覚を完全に麻痺させた。
そのあとに待ちかまえるのは、もはや蕩けるほどの甘い悦楽のみ。

「やぁ・・もっと・・・ゆっくり・・・ぃぃ」

ぎち・・・と自分を咥え込んだ旦那様との結合部をしっかりと確認した奥さまは少しだけ笑って
その発達した腹筋を躍動させて、下からの突き上げを始めた。
最初から、スピードMAX。
まさにクラッシュ上等、暴走列車の体だ。
ずくずくと激しい律動が始まると、旦那様の白く細い身体はまるで人形の様に揺さぶられながら、
快楽に酔う暇も無く、あっという間に頂点へと連れて行かれて、
びゅくびゅく・・・とその迸りを飛び散らせたのだった。

だが旦那様の腸壁がぎゅううっと収縮し、奥さまの怒張した肉棒をキツク締めつけて歓喜の終焉を迎えても、
その恐ろしいまでの腰の動きは始めと変わらずに続けられている。

「臣さ・・・・やめ・・・ちょ・・と休ませ・・てぇ・・」

放出後の過ぎた抽出は、過敏になった旦那様の身体に苦痛を与えるだけの行為だと判っているはずなのに、
奥様は律動を一向に止める気は無いようだ。
一切の容赦なく白濁をだらしなく漏らし、身体を仰け反らせたままの旦那様の身体を尚もシツコク穿ち続ける。
強く、弱く、浅く、深く。執拗に。
若さ故か、あるいは丁寧に開発された身体ゆえか・・・。
やがてついに、さっきまで力無くうな垂れていた旦那様の性器が再び硬度を取り戻すと、
奥様は指を添えて丁寧に上下に擦りだした。堪らず、旦那様の嬌声が上がる。

「やだ・・やだぁ・・・声・・・出ちゃ・・う・っ・」

「・・・出せばいいじゃないですか。声。」

「?!臣さ・・ん?・・なに・・・・言って・・??」

「・・・・聞かせてやればいいんですよ。」




・・・そして君が一体、誰のものか知ればいい・・・。

最後の言葉を呑み込んで、ぐるり・・と大きくグラインドさせた奥様の腰の動きに耐えきれず、
嬌声とも、悲鳴ともつかない大きな声を旦那様はあげた。



:::::::::

キッチンから良い匂いがする。
こぽこぽと小さく音を立てるコーヒーサイフォンが、良い薫りをリビングまで届けてくれたのだ。
大きな窓からは、生まれたてのまばゆい朝日が差し込んで、今日もきっとよい一日である事間違いなしと、
太陽が約束してくれているようだ。

実に清々しく、実に理想的な朝の風景のなか伊藤家の奥様は、それはもうまっ黒に落ち込んでいた。

・・・・・やって・・・・しまった・・・。

奥様は昨夜の自分の行動を思いだして、もういっそ首を括ってしまおうかとさえ思っていた。
今朝、このキッチンに奥様が愛して止まないラヴリースイートな旦那様の姿は無い。
さもありなん。
結局、あれから延々と朝方まで旦那様を泣かせ続けたのだ。
もうやめてと懇願する旦那様を強引に組み敷いて、散々その細い身体に己の欲望の滾りをぶちまけ続けた。
涙でぐちゃぐちゃになった顔にハッとして、ようやく我に返ったのだけれど、
すでに旦那様は気絶した後だったのだ。
すっかりと疲弊しきって、死んだように眠る旦那様の紅く泣きはらしたその眼元が痛々しくて、
寝室に運び、身体を清拭する時も、真新しいパジャマに着替えさせるときも、まともに顔が見られなかった。

バカバカバカ・・・僕のバカーーーーっ!!!

今はまだ、ベットの中で穏やかな寝息を立てている旦那様だけれど、
一体、目が覚めたならどうなってしまうんだろう。

一週間・・・いや10日は口を利いてくれないかもしれない。
いやいやいや・・もしかしたら実家に帰っちゃうかも~~~。

奥様はがっくりと肩を落としながら、
がちゃり!!と乱暴にトーストの乗った食器をテーブルへと置いた。

「朝ごはん・・・食べたらさっさと帰って下さいね・・・。」

それは隣のリビングでコーヒーをすすりながら、
小型端末を開くエリックに酷くぶっきらぼうに告げられた言葉だった。

「ああ・・はいはい判りましたぁ。・・・ところで啓太は?」

随分お寝坊さんなんだね・・・と言いかけたエリックの言葉を最後まで待つ事なく、
臣が畳みかける様にいう。

「気分がすぐれないのでまだベットで休んでます。誰かさんのせいで二日酔いなんですよっ。」

「へえそう。可哀想に・・・。」

素っ気なく返事をした横顔は、まるきり他人事のように気持ちが入っていない。
はぁ・・??あなたの所為だっていってるんですよっ!!と言いかけた臣の言葉を今度は
エリックがずっぱりと遮った。

「・・・私なら、もっと優しく出来るのになぁ。」

「っ!!!!」

呟いたエリックに、啓太には自分の方がふさわしいと暗に言われた様な気がして、
カッとなった臣だったけれど、昨日の散々な体たらくぶりを思えば
喰ってかかる言葉が見つからず只、唇を噛みしめて俯く他なかった。


旦那様は僕のモノ。僕は旦那様のモノ。
二人は一つ。二人で一つ。
だからと言って決して思うがまま、好き勝手してはいけないのだ。
互いを尊重せず、己の満足だけを通せば、それは蹂躙以外のなにものでもない。
そこにはもう、愛は無いのだ。

ああ・・・いつか、こんなロクでもない自分に旦那様が愛想を尽かす日が来るかも知れない。
ついに離婚を迫られたとしても到底、文句を言える立場ではないのだ。
例え、その傍らにこのエロ中年が立っていたとしても・・・。
ぶつぶつと呟く奥様の脳内で、妄想劇場が高らかに開園のベルを鳴らす。

***************

『意地悪な臣さんなんか嫌いです。俺、優しいエリックさんと再婚しますねっ!』

『ふふふ。啓太の事は任せておきなさい。舐め転がす様に大事にするよ。まあ実際。舐め転がすんだけどね?』

『やだぁ~。エリックのエッチ~あ!!そうそう、臣さん今度から俺の事、お母さんって呼んで良いですよっ』

そうだ。旦那様の幸せが一番だ。
それこそが真の愛!!!
その時は男らしく、潔く・・・・・旦那様の事をお母さんと・・・・

・・・・って、出来る訳ないじゃないかあああああ―――――――――――っ!!

*****************

うわ―んっ!!と、とうとう妄想のみで自己完結し、突っ伏して
泣きだしてしまった息子を見て大層驚いたエリックは、どうしていいか解らないと言った
顔をしたまま、しばらく泣いている臣の周りをグルグルしていた。
が、やがてふむ・・と一つ頷くと意を決したように、丸くなって震えている
随分と大きくなってしまった息子の背中に近寄り、そっとその手を添えてみた。
それから、恐る恐るトントンと一定のリズムを刻み始めたのだ。
まるで、泣きやまない幼子を優しくあやす様に。

「?!」

ひとしきり泣いて落ち着いたのか、顔を上げる気になったらしい奥様は、
背中にそっと置かれる手の存在にようやく気がついたようだ。
紫色の瞳が極限まで見開かれ、すぐそばに跪いたエリックの顔と
自分の背にさっきまで置かれていたであろうその手を交互に見つめる。
その様子は、父親が何をしているのか、よく判らない・・といった風だ。

「あの・・・何を・・・」

ずびずびと鼻を鳴らして、訝しげに問う息子の顔に大量のティッシュを差し出しながら
エリックは、ポリポリと照れくさそうに頬を掻くと、にこりと笑って見せた。

「安心しなさい。私だって父親だ。君の幸せをだれよりも願っているんだよ?」

「!!!」

嫣然と微笑むエリックの後ろに神々しい後光さえ見えた気がして、言葉を失った奥様は、
差し出されたその手から取りあえず、素直にティッシュを受け取ってみた。

「・・・・。」

・・・なんだろう。幻聴でなければ、息子の幸せを願ってると言ったような気がする。
いつだって自分勝手で子供みたいにやりたい放題のこの人が?????

あれ??・・・この人が初めて父親に見えるかも・・・。

奥様は父親から受け取ったティッシュでゴシゴシと顔を乱暴に拭ってから、改めてエリックに視線を移してみた。
彼は、もう何事も無かったようにソファへと戻り、すっかりと冷めてしまったコーヒー不味そうに啜っている最中だ。
いつの間にかきっちりとネクタイを締め、既に上着を着込んだ所を見ると、さっき臣が言ったように、
朝食を食べ終えたら本当に帰る気でいるらしい。

奥様は、目の前のサイフォンの中にコーヒーがまだある事をちらり・・と確認するとコーヒーを入れ直す位は
してやっても良いか・・・とちょっとだけ思って、また垂れて来た鼻水をぶびーーーーーっ!!と勢いよくかんだのだった。



「でもさぁ・・自分の幸せも凄―く大事なんだよねぇ・・・」

ふう・・・と大層、悩ましげな吐息と一緒に小さく呟いたエリックの言葉は、
奥様が大音量で鼻をかむその音に、たちまち掻き消されてしまったとさ。




ううふふ。やっぱり、パパが一枚も二枚も上手って話。

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