ええ。小心者ですから・・・。

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臣嫁日和シリーズ


巴里より愛を込めて

2012.12.30  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

!!!ご注意!!!
臣嫁設定です。


大遅刻ごめんなさーい(>_<)








「なっ・・・!!!!!」

それを目にした途端、旦那様は全機能を停止させてしまった。
もしかしたら気絶していたのかもしれない。
ようやく旦那様の意識が戻ったのは、付けっぱなしにしていたテレビから流れる
通販番組のエンディング曲が耳に届いた頃だった。

「ちょ!!!これっ!?え?え?え?っ?どどどどどうしようっ!!」

ちょっとばかし宇宙旅行へと旅立っていた旦那様は、地球へ帰還した途端。
いやいや・・・我に帰った途端、きーきーと一人騒ぎたてた。
頭をバリバリと掻き毟ったかと思えば、奇声を発しながらそこら辺を
意味もなくドタバタと走りまわったりして、
まるで何か悪いモノに憑依されてしまったかのような乱れっぷりだ。

こんな様子をあの奥様が見つけたならきっと、
救急車なんぞを全くあてにする事なく即、鈴菱財団総帥へと直談判し
(↑↑啓太専用ホットライン使用)、財団所有の高速ヘリを呼びつけ(何処へ降りるのか)
鈴菱総合病院直行&特別個室入院手配を迅速に完了するに違いなかった。
・・・がしかし、幸いなことに(?)ただ今奥様はお留守の様だ。
よって、このままでは旦那様の奇怪行動が無限ループにはまるかと思いきや、
終止符は意外なほど早く打たれる事になる。
がつん!!という鈍い音と、ぎゃっ!!と言う蛙が潰れた様な声がすると
伊藤家のリビングは急に静けさを取り戻したのだ。

「―――――いったたたたぁ・・・」

そこには、プルプル震えながら右足の小指を両手でぎゅうっと握りしめたまま
床下にうずくまる旦那様の茶色い小さな頭があった。

今、俺の小指、絶対に取れちゃったよね??
バキっって言った??!!バキって言ったからああああ!!

細い肩を小刻みに震わせて、全身を貫く激痛を必死にやり過ごした旦那様は
自分の右足の小指の安否を恐る恐る確認中だ。
その晴れ渡った空色をした美しい瞳は今、瞬きをしたならすぐにでも頬を伝い、
はらはらと零れ落ちそうなほどの水膜がこんもりと張っている。

下唇をキツクかみしめたまま、やっとのことで小指の無事を確かめた旦那様の視線は、
安堵の色を浮かべる間もなく、そのまま横方向へとシフトされて行った。
恨めしい涙目の視線がぴたり、と止まったその先。
そこに散らかっているのは、旦那様がテーブルの脚にぶつかった瞬間、
衝撃で床へと落ちてしまった、義父からのクリスマスプレゼントだった。

「ひいっ!!」

全ての元凶であるそれを目にした途端、また小さく悲鳴を上げた旦那様は
器用にも座ったままの態勢で後ろへと瞬間移動して見せた。
その顔は青白く強張り、口端が酷く引きつって、
いつもの穏やかで優しげな笑みは、何処にも見当たらない。

「うう。お・・・お義父さ・・ん・・・コ・・コレを・・・
俺にどうしろってゆーんですかあああああああああああ!!」

天井を仰ぎ、その喉から絞り出された声は、実に苦悩の色が濃い。
どうやら、色々限界を超えた精神は、完全に飽和状態を迎えたらしく
旦那様はそのまま床へと突っ伏して、わんわんと泣きだしてしまった。


事の発端はついさっき。
フランスにすむ義父から伊藤家へ、
クリスマスプレゼントが届けられたことから始まる。

フランスと日本。
それは離れて暮らす家族へと贈られた心のこもった大切な贈り物。
・・・に違いないと、誰しもが思うだろう。
旦那さまだってもちろん例外ではなかった。

「必ず着く筈だから楽しみにしておいて・・・」

と、わざわざフランスから国際電話が入った事に少し驚いた旦那様だったけれど、
すぐに心が自然とウキウキして来た。
だって、妻の父親であるあの人のする事だ。
時差はもちろん、日本の年の瀬の交通事情までも充分考慮して、希望の日時に
きっちり届くよう手配してくれたクリスマスプレゼントは
さぞかし素晴らしいモノに違いないだろう。

やがて予定通り、宅配業者から手渡された荷物には
【天地無用】【要冷蔵指定】【コワレモノ】のステッカーが一切の遠慮なく
ベタベタに貼り付けられていて、品名には「食品」とある。
それに電話口の義父は『二人きりの飛び切り甘いクリスマスにどうぞ?』
なんて言っていた。
これはもう、夫婦二人の大好きなスウィーツの類いに違いないと、
益々旦那様の期待は勝手に膨らんでいった。

「ってか絶対にお菓子だよねっ♡」

ふんふん♪と鼻歌交じりの声も軽やかに、白くていかめしい発泡スチロールの外装が外されると、
そこに現れたのは、可愛らしいラッピングが施された一抱えもある箱だった。

キラキラのゴージャス感たっぷりな金色のリボン、
ビビットなクリスマスカラーの包装紙は赤と緑。
一緒に添えられていたのは、義父の直筆で書かれたであろう
趣味の良いレトロなデザインのカード。

・・・と、そこまで忙しく動いていた旦那様の手が急に止まってしまった。
どうやら、華やかなクリスマスラッピングを施されたこの状態では
どうしたってキッチンの冷蔵庫に、納まりきれない事に気がついてしまったのだ。

「うーん。どうしようかなあ。」

遠くから海を越えて届いた、せっかくのプレゼントだ。
やはりそんな素敵な贈り物は、愛しい妻と共に開封し、その瞬間の喜びを分かち合いたい。
だがしかし、いかんせんコレは要冷蔵指定のデリケートなプレゼント。
妻の帰りを待つ間、何もせずにこの状態で放置する訳には行かないだろうと
旦那様は悩んでいるのだ。


今日はクリスマスイブ。
華やかな光をまとい、街も道行く人々もどこか浮足立って見える。
学生時代の様に色鮮やかな電飾の下、大勢で賑やかにパーティも良いけれど、
旦那様は結婚してからもうずっと、イブは奥様と二人きりで過ごすと決めている。
奥様の方だってもちろん、この日を特に楽しみにしている様子で、
毎年、何日も前から準備に余念が無い。
『ねえ旦那様・・・。実に幸せな悩みですねぇ・・・』
ふふ・・。とツリーを飾りつけながら、今年のクリスマスはどう過ごしましょうか
と、本当に嬉しそうに笑う妻のその美しい横顔に、
毎度のことながらつい見とれてしまっている・・・なんて事は、恥ずかし過ぎて絶対に言えない。


リビングに飾られたクリスマスツリーの下、
見つめ合う二人を照らし煌めくのは蝋燭の明かりだけ。
愛し合う二人だけで過ごす、静かで温かなクリスマスイブ。

妻の事だけを思い、妻の為だけに選んだプレゼント。
橙の光の中、それを開けたあの人は一体どんな顔をしてくれるんだろう。
きっと、すぐにこの身体をきつく抱きしめて、愛していますよ・・・と、
蕩ける様な声と顔で笑いかけてくれるに違いない。

「・・・。臣さん・・・。」

つい、うっとりと浸りかけて旦那様はブンブンと頭を横に振った。
今は一刻を争う。妄想なんかにふけっている場合ではないのだ。
恐らくは自分にとって、心地よい温度と湿度に保たれたこの部屋は、
「要冷蔵指定」のこの箱には過酷極まりない環境だろう。
このままの状態で長時間放置する事は、今日この日の為に万全の策を施し、
送り物をしてくれた人物に対して、義理を欠く行為にあたらないだろうか。

伊藤家の家長である自分が、今ここで真にすべきことは一体何か?
旦那様は大層難しい顔をして腕組みをすると、ついに意を決して小さく頷いたのだった。

「よし!!決めた。」

どうやら旦那様は、妻とともに喜びを分かち合うと言う己の欲望は捨て、
包装を開封し、中身のみを一刻も早く冷蔵庫へと納める事を選択したらしい。

速やかにリボンを解きながら、包装紙は後で何かに使うかも?!等と
全くいらぬ心配りをしつつ、妻はきっと自分の判断を褒めてくれるに違いないと
弱冠にやけながら、細心の注意を払って作業は滞りなく進められていった。

そして旦那様は蓋を開け、見てしまったのだ。
ついにその箱の中身を。


皆さまの信頼と実績を誇るエールフランス航空便で届いたその荷物は、
ポップでカラフルな色をした、スウィーツ・・・
では無く、誰がどう見たって卑猥極まりない、
大人の玩具テンコ盛りセットだったのである。

男性器を血管の細部まで忠実に再現したソレはどうしてか紫色だった。
それと、ねえ、これホントに入る??と心配になりそうな巨大なシロモノは
目に痛いショッキングピンクだ。
それから本体は細身だけれど、何やら確実に邪な思惑が巡らされて
造作されたであろうチョコレートカラーのブツは、途中から二つに分岐していた。
最後に物凄い存在感を見せつけ奥底に鎮座していたのは、
ブツブツとした突起物がこれでもかと付いているお約束の黒だった。

「・・・。」

ウキウキとして箱を開けた旦那様の目に飛び込んできたのは、
直視するのも憚られる、色も形も異なるタイプのディルド達だった。

ちなみに、はるばる海を越え伊藤家にやって来たのは、それだけでは無い。
ディルドの他にも、可愛らしいファーのついたピンク色のクリップ(コード付き)や
大小様々なキューブやら色とりどりのビーズなど、イカガワシイ物のオンパレードだ。

残念ながら(?)数点ほど、その使用方法を正しく把握できない旦那様だったけれど、
いくら何でもそれらの使用目的が同じ事くらいすぐに理解できた。
ご丁寧にも、数種類の高級そうなオイルまで同梱されていたのを確認した所で
とうとう旦那様の全機能が停止してしまったと言う訳だ。

「ううう・・・」

垂れてくる鼻水も構わず、へっぴり腰のまま、床に転がっている紫色のディルドへと
旦那様の白い指がそおっ・・・と伸ばされた。
手に取って見て初めて判るその重さとリアルさに、ぞくりと背中に悪寒が走る。
それは甘い痺れと、確実に迫りくる身の危険を察知してのことだ。

こ・・・こんなの臣さんに見つかったら・・・俺・・・俺・・・

旦那様は紫色のディルドをぎゅっと握りしめたまま、苦悶の表情を浮かべた。

只でさえ妻とのセックスは気持が良いのだ。
殆んど毎回と言っていいほど、自分は濃厚な妻の前戯にトロトロに溶かされ、
いつだって挿入前に、色々な所がドロドロのぐちゃぐちゃになってしまう。
妻に突き上げ揺さぶられる頃にはもう、我を忘れ、上がる嬌声を押さえる事が出来ずに
口端から唾液をこぼす始末なのだ。

それを妻は「可愛い」と言って全部丁寧に舐めとってくれるけれど、
果たして本当にそう思っているのだろうか?
もしかしたら快楽におぼれ、性交に没頭する自分はとんでもなくオカシナ顔を
しているのではないだろうか?と非常に不安になってくる。

ほんの少しではあるが、聞きかじった所、
機械で与えられる人工的で強制的な悦楽は、恐ろしく刺激的らしい。

『妻の超絶テクニック+大人の玩具・・・=壮絶アへ顔』

「///////////」

ぴこーんと弾き出された公式に旦那様は真っ赤になって首をブンブンとした。
(↑ディルド握ったまま)

「だだだ駄目駄目っ!!ソレ絶対にダメだからっ!!!!」

ずびいいいいいいっ!!と鼻を盛大に啜った旦那様が顔を上げた。
その表情は険しく、酷く思いつめた表情だ。
(↑ディルド握ったまま)

そうして、どうやらようやく決心がついたのか、
旦那様はその箱の両側をぐわしっ!!と掴み声高に宣言したのだ。

「すすす捨ててやる!!こんなの絶対!!捨ててやるぅぅぅぅぅ!!」

気合いを入れ、雄々しく叫んだ旦那様が一直線に目指すのはゴミ箱だ。
だがしかし・・・。
おおおりゃああああっ!!と大きく振りかぶった瞬間、
根っからの正直者で律義な旦那様の頭を、不意に一つの疑問がよぎった。

ん??これはプラゴミ??
それとも燃えるごみ???
まあ・・・生ゴミじゃないのは確かだよね??

一旦疑問に思ってしまえば、どうしようもなく気になって仕方ない。
ついに、旦那様はフランス語の説明書(品質保証付き)と小型端末で翻訳アプリを開きつつ、
さっきまでのへっぴり腰は何処へやら。
卑猥なそれら一つ一つをむんずと手にとって、ゆっくりじっくり確実に、
ゴミ分別をする為の検分を始めたのだ。

その――――背後にねっとりと突き刺さる、菫色の視線に全く気がつくことなく。



旦那様――――!!!うしろ!!!うしろおおおおお!!!
(ドリフ風エンディングで・・・)
馬鹿なお話にお付き合いくださいましてありがとうございます。
遅刻も良い所ですが、クリスマスのお話でした。
リアルがちょいと忙しかったせいで&体調を崩していて中々UPできませんでした。
すみません。
ああ。年末ってホント色々ドタバタしてますね。しみじみ。

以下、長くてくだらないキャプションです。
皆さまの豊かな想像力で私の稚拙な作文を補完してくださいませ。

どこかズレてて勘違いしてる旦那様最高!!
・・・と馬鹿みたいにひとりで盛り上がって書き書きしました。
旦那様のイキ顔はとんでもなくエロいのに、イマイチそれに気がついて無い
そんな旦那様ラブリー。

それにしても、うちのパパエリックは相変わらず変態(笑)
「副業始めました♡」と書かれているに違いないクリスマスカード。
実は、パパエリックの大勢いる恋人達の中に新進気鋭のクリエーターがいて
その人が今度大人の玩具の会社を興すことに。
で、エリックは全商品の監修を任されたというわけ。
出来上がったのは、凝り性のエリックが細部までこだわり、
様々な創意工夫を施された大人の玩具達・・・。

ちなみに「おしゃれで気持ち良い」をコンセプトにしたそれらの商品は
若者を中心にフランスでは爆発的に売れまくり、社会現象にまでなったそうな(笑)
おまけにディルドのなかにはパパエリックモデルがあり、
シリアルナンバーが刻印されていて、9本しか作成されていない特別限定品。
どうやら啓太に届いたのは超プレミアのNO:1らしい(笑)
当然、紫のヤツねー。
残りの8本は、恋人達が恐ろしく高値で取引したに違いないよ。うん。

鼻歌交じりでクリスマスのターキーを抱えて帰って見れば、
旦那様が卑猥なモノに囲まれて、更にはぶっといディルドを握りしめてる(特別限定品シリアルNO:1)。
さぞかし奥様はビックリだろうなあ。
取扱説明書見ながら旦那様がソレを、今から使おうとしてたんじゃないか?って
勘違いすると益々美味しいのに。
「僕のテクニックに不満があるんですかあああ」
とか切れちゃって、旦那様を襲っちゃうとイイのに。
そんでもって、散々イカされた旦那様が泣きながら、いきさつを話し、
「ひいいいい」ってなる奥様なら嬉しい。
まあ、結局は臣啓至上主義者なので甘々エンディングなんですが。

さてその後、この玩具はどうしたんでしょうかねえ??
使ったのかな??使わなかったのかな???
奥様なら、自分の型を取ってディルド作っちゃいそうですが(笑)
ながながとお付き合いありがとうございました。




Merry Christmas & Happy new year

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