ええ。小心者ですから・・・。

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悠遠夜話・番外編


悠遠夜話・番外編~王様の話~:::おまけ:::

2013.10.07  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

こちらは拙サイトのパラレル話、
悠遠夜話のねつ造キャラ西王母がかなーり出張っております。
苦手な人はバックプリ――――ズ!!


おけー!
おけー!
もう何でもかまわないぜー!(^O^)!という、
男前のお嬢様のみお進みくださいませ。




~宴~
西王母と丹羽父の話。





「ん~実に美味!!」

だん!!と大ぶりな酒器を卓子へと置いた西王母はかつてないほどに上機嫌だった。
ソレもそのはず、今日本日は可愛い可愛い末孫の祝言の日だ。
しかも天界の四神将が一つ、武門の誉れ高き青竜一族との婚儀とあらば
おおよそ不機嫌になる理由も見当たらない。

だがしかし、西王母の隣に座る青竜族の現頭領である丹羽竜也は
祝いの酒宴の席だと言うのに、何処か虚ろで顔色も冴えない。
加えて、後ろに控えて傅く使用人たちも皆、一様に顔を強張らせていた。

(こ・・・この婆ぁ・・・ホントただモノじゃねえ。)

ひくひくと口端が勝手に引きつったのを悟られまいと、
竜也は背後に控えている一の腹心へと向き直った。

(おい、酒蔵の酒はまだあんのか?)

(・・・誠に申し上げにくいのですが、もうじき底を尽きまする。あとはもう
あれに手を付けるしか・・・)

(!!いや!!それはマズイだろ??ありゃ一族の披露目の席で振る舞う分だ。)

「なーにをコソコソとやっておるか・・・」

酌を待たず、ついには手酌で器へと酒を注ぎだした女傑は青磁の酒器を大きく傾け、
名残惜しげに中身全部が出た事を覗いて確認すると、それを後ろへと放り投げる。

「ああ、目出度やのぅ・・・ほんに目出度やのぅ」

そう歌うように言うと、すぐに盃をグイ、とあおり
なみなみと注がれた酒を一滴残さず飲み干して見せた。
器を傾けるその仕草は、指の先まで実に上品で雅だったが、
その背後に山となった空の酒樽の数と、累々として散らばる尋常でない数の酒器が
彼女が彼女たる所以をまざまざと立証しているようだった。

この量を胃袋に入れてもなお、西王母の顔色に一向変化はない。
それどころか、まだまだ飲み足りない風で下女たちに酒の追加を催促する始末だ。
西王母の酒好きは巷に知られた話だが、ここまで超弩級の底なしだなんて想定外だった。
竜也は両手で頭を抱えた。
この婚儀の数日後には一族を集めた披露目の式が開かれる。
殊、竜族は酒豪が多い為に、今日まで十分に時間と資金をかけ、
以前より人界、仙界を問わずに名品、珍品の数々を掻き集めたというのに・・・。
それが一晩でこの有様とはいったいどういう事だろう?
しかもたった一人の所為で青竜の酒蔵は今夜、空になろうとしているのだ。

総領息子の寿ぎの席に、酒が無い等と言えば冗談抜きで暴動がおきかねない。
そんな事になったら・・・。と、想像しかけた竜也はぶるり・・・と巨躯を震わせた。
どんな兵法書にも『呑ん平の正しい取り扱い方法』の記載はなかった。
それも規格外なら尚更だ。

(―――ちっ・・・本当に学問なんてクソの役にも立たねえなぁ~・・・)

グルグルと考えあぐねる竜也の目の前に、白い羽扇がひらひらと舞うのが見える。

「のぅ?青竜の・・・」

「―――!!」

杯を片手に持ったまま、にこにことする西王母のその瞳に、背筋が不意に寒くなる。
目が全く笑っていないのだ。
末孫の祝言に浮かれて見えた彼女の眼は、こちらを見たまま深く澄んで相手を射すくめる。

「わたくしの啓太は琵琶そのものじゃ。その身体で力を受け止めて
共鳴し、反響を起こし、際限なく増幅させる・・・。
あれは真に崑崙の宝であった。
今まで力を封印し、大切に大切に育て、守り抜いてきたのだ。
やがていつかは、わたくしの目に叶うた聡明で邪心の無い、
それ相応の婿殿をと思っていたものを・・・。
やれやれ・・・それをあやつがいとも簡単に手籠めにしてくれおって・・・。」

「いや・・その・・・その事については・・・まったく面目次第も無い・・・」

はああああ~。と深いため息を吐いた西王母の額に浮き出た青筋を見逃す竜也ではない。
だらだらと冷たい汗が背中をつたうのが判って、全くもって生きた心地がしなくなる。
後ろに控える家令達も皆、心の中でおのおの自由気儘な総領息子を責め立てた。

仙界の勇と言われる青竜一族の強面が顔色をなくし、縮こまる様子を
ちらり、と横目にみた西王母は、やがてもう我慢できないといった風に息を吹き出した。

「ははは。そう縮こまるな、青竜の。他愛ない戯言じゃ。
あの二人は例え我らが導きをせずとも、惹かれあう運命・・・。
海が空に恋するように、空が海を慈しむように・・・。
お互いがお互いを酷く欲して止まないのだろうよ。」

少しだけその英知溢れる瞳が、どこか寂しげな色を湛えたのは気のせいだろうか?
だがしかし、瞬きを一つした後にはもう、その欠片さえ見つける事は出来なかった。

ことり、と西王母はさっきまで片時も離す事をしなかった盃を卓子へと置くと、
立ち上がりながら、その耳朶に揺れていた飾りへと手を伸ばした。
更々と衣の裾を揺らし優雅に数歩前へと踏み出しながら、
掴み取ったそれを唐突に空中へと放り上げれば、耳飾りは見る見るうちに大きくなり、
やがてその姿を琵琶へと変えた。

「ふふ、ほんに今日は気分がいい。」

いつの間にか彼女の懐に見事な一面の琵琶が抱かれているのを見つけると
広間に居あわせたすべての者が己の立場を忘れてどよめいた。
それもその筈、古より琵琶の名手として名高い彼女は、もう随分と長い間
琵琶を爪弾くことをしていないのだ。
今となってはそれを抱えること自体、面倒だといって、畏れ多くも
今上天帝の頼みさえも袖にしたと聞く。
そんな彼女が今、琵琶を手にしているのだ。ざわめきが止むことをしない。

「さあ、皆々、すまぬがこの婆の手慰みに付きおうておくれ?」

辺りを見渡し、泰然と言って床へと座り込んだ西王母は頭を傾げると、
髪から一飾りの簪(かんざし)を引き抜いた。
手にしたそれに小さく息をふう。と吹きかければ、たちまちべっ甲の撥(ばち)へと早変わりだ。


ゆあん、ゆあん・・・。
と、深く豊かな琵琶の音が、海底深くに在る青竜の屋敷を満たしていく。
大きく小さく琵琶が謳いあげる度、ある者は懐かしい故郷を思いだして涙し、
ある者は愛しい者を思い出して息を詰まらせた。

ゆあん。ゆあん。と其処此処に沁み入り、響き渡るその音は、
空間に共鳴し、反響を起こし、やがて青竜の結界を飛び越え周辺へと広がっていく。
その夜。仙界の海に住まう全ての者が頭を垂れ、彼女の爪弾く琵琶に耳を傾けた。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

演奏を終えた西王母が琵琶を懐から離し、耳飾りに戻してしまっても
誰も口を開く者はいなかった。
竜也をはじめ、彼の親衛隊である黒装束の者達でさえ、皆、放心状態だ。
だがしかし、そんな事を気に留める彼女である筈も無く。
さっさと酒宴の席へと戻ると、実に手際よく新しい盃を用意しながら、
ずらりと並んだ酒樽を品定めし始める。

「さてもさても・・・目出度き日かな。」

どうやら気に入りの銘柄を見つけたらしく、ふふ。と小さく笑って頬杖をつき、
一人、ゆったりと盃を傾けた穏やかなその顔は、今度こそ本当に花嫁の祖母の顔だった。

「う~む。・・・今頃、あの二人はしっぽりやっておる頃か?
疲れマラというし、若い二人の事じゃ。思ったより早く曾孫の顔が見られるやも知れん。
しかし、あの体力馬鹿の事じゃからなぁ・・・加減を知らず
わたくしの可愛い啓太を散々に鳴かしておるやも知れんのぉ~・・・。
・・・はて、ここには治癒に長けた者は居ようか?そこいらを色々とボロボロにされていようからなぁ。
・・・ふむ。そうじゃ、なんなら、わたくしが出やってもかまわんのぉ。
そうそう、朝一番で湯あみの準備も怠るな?
もちろん清拭用に用意する絹は崑崙の極上品のみじゃ・・・」

よいか?心せよ?とつらつらと言う仙界の女主に、これでもかと見開かれた視線が集まる。
本当にこれが今さっき、身も心もとろかす様な音色を奏でた人物と同一人物なのか?
と、皆一様に信じられないといった様子だ。
・・・というか、そんなのまるきり信じたくない。

(や~れやれ・・・、とんでもねぇ婆ぁと親戚になっちまったもんだ・・・。)

恨むぞ~息子よ・・・。
と、心の中で一人苦笑した竜也は、背後に控えていた家令を手招きすると、
酒蔵にある秘蔵の酒、全てを出す様に命じ、いそいそと酒器を手に取りそれを傾けるのだった。

「青竜の!今日はほんに目出度い!朝まで飲み明かそうぞ!!」

「・・・へーい・・・ご随意にぃ~・・・」



このあと、ほろ酔い(←?!)になった西王母は
青竜邸に居る四頭の守り竜の中の一匹を適当に見繕い、
強引に髭を引っ張って引きずり、それをタクシー代わりに崑崙山へ帰宅しました。
後日、その竜は無事、青竜邸へと帰還しますが、その背には山の様な酒樽が乗せられておりましたとさ。
とっぴんぱらりの、ぷう。



:::::::::::::::::::::::::::::::::::::



うふふ。こんなところまで読んでいただき誠にありがとうございます。
またまた鬱陶しくも煩わしいじゅえるの独り言ですのでご注意を。

悠遠のなかでも王様編はホントに長い長いお話でした。
啓太が花魁・・・っていう何番煎じか解らないお話が書きたい!って
思ったのが始まりでした。
王様にも博打とか喧嘩とか場末の酒場とか入れ墨とか!!とか!!
ものすごーく似合いそうだなーって。

おまけ話で西王母が言ってますが、
啓太は幼い頃に西王母によって力を封印されています。
啓太の能力は『共鳴、反響、増幅』
つまり啓太きゅんとHするとヘヴン級に気持ちいい上に
爆発的に能力も跳ね上がるという物凄いあげチン(笑)体質。
小さな啓太に変な虫でも着いたら大変~!と、孫可愛さに
西王母がしたことですが、それによって他の能力も半減してしまった啓太は
自分の事を出来損ないなんだと勘違い。
相当な劣等感と疎外感の中、随分とイジケた幼少時代を過ごした模様です~。
ちなみに家出して太夫になっても、その身体が無事だったのは鈴菱楼自体が
啓太を守る砦だったからです。
つまりは全て西王母の力によるものであり、啓太は厳重なる監視下にあったと言う
実に都合のいい話になってますー(笑)
で、西王母は丹羽にあった時、すでに「コイツ良いじゃん」とか思っていて、
丹羽が人界に降りて鈴菱楼に来たときはまんまと罠に嵌った的な。
啓太の術で丹羽が半分暴走したのも全部ババアの所為で
ついでに楼閣の女将がババアだったら尚良いかな…とか思ったりして。

いつも私の作文はキャプションがあっても、どんどん変更、変更・・・って感じで、
結局はなんだか別のお話の出来上がり~♪って言うパターンなんですが(笑)
今回は初めてキャプションに忠実に書き上げて見ました。
結果、この長さです(笑)
やっぱり書き始めると書きたい事が山盛りで、でもそれを全部詰め込むと
ごちゃごちゃしたコテコテ風味の出来上がり・・・になってしまうので
いつも削除作業に追われています。
王様編もこれでも沢山削除したんですが、通して読んでみると
なんだかコレ読まなくても特に支障ないんじゃない??ってとこ満載でしたね
・・・すみません。
特に、王様が穴に突き落とされてからはそれが多かったような。
螺鈿のくだりとか、鎖巻きつけて下に飛び降りるとか、無くても全然ノープロブレム!!
逆に、後半でやっと身も心も結ばれた二人の甘々Hをもっと詳しく書いた方が良かった??とか考えたりして・・・。

うーん・・・でも。じゅえる的に悠遠夜話は基本、お話一つに付き
H描写一回と決めてあって。
王様編は随分と前、半ば無理矢理にではありますが、二人は合体しておりますので(笑)
これはこれで正しくセオリーに従った??かな?と。

今回の作文は長くて、読んでいただく方にすれば
苦痛以外の何ものでも無かったと思います・・・。ホントすみません。
ですが当の本人。
じゅえるは詰まっていたモノ全部出してすっきりしておりますのー(便秘か)
↑↑↑
という、そんな適当な考えがダメなんでしょうねえ・・・

こんなところまで読んでくださってありがとうございます。
また、時間がありましたらどうかかまってやってください。


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