ええ。小心者ですから・・・。

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


*Edit

短編よみきり


朔月

2010.03.24  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

「ん・・しち・・じょうさ・・」

まとわりつくような暗闇の中で
貪るように互いの唇を合わせて
絡めあう舌先に 熱を移し合いながら
かすれた声で恋人は自分の名前を呼んでいた。

細く白い背中をしならせて身体を揺すられるまま
声にならない声を何度もあげて。

そっと吐かれるため息にさえ熱をはらんで、
赤く艶やかに色づいたその唇は僅かに開かれている
「は・・・ぁあぁっ」
無意識に赤く蠢く舌が つ。と舐め上げる
それを臣はじっと見つめていた。
ぞくぞくと身体を駆け上がる嗜虐心に心が取り込まれてゆく。
自分にされるがまま 深くその体を開いて
猛る熱を全て迎え入れる。

「っつ・・・も・・でちゃ・・う」

その目も眩むような悦楽に
空色の瞳はもう何も写していないのかもしれなかった。

長い腕にきつく抱かれ また大きく強く揺すられると
白い喉が一度反り返って・・・ この日もう何度目かの絶頂を恋人は迎えた。

大切にしたいと思う気持ちと
壊してしまいたいと言う欲求。
ドロドロとしたこの滾りに自分を制御できなくなる。
虚ろなまなざしでぜいぜいと 肩で息をする愛しい恋人は
それでも自分に腕を伸ばして口づけをねだる


また、臣の背筋をぞくりと何かが這いあがる。
透き通る肌に指先を這わせて、存在を確かめる様に撫でまわし
さっきから息も絶え絶えに肩を上下させている恋人の喉へ手を伸ばす。

愛しい。愛しい。愛しい。この心が、この身体が、全て欲しい。
誰にも渡したくない。誰にも触られたくない。誰にも見せたくない。
この、胸の底にほの暗く燻ゆる黒い炎は一体いつから有るものなのか。

この喉はかくも儚く細い。
手を絡め力を僅かばかりでも強めたなら
直ぐにくびる事が出来るのかもしれない。
自分の物になるために永遠に空から堕ちてくれるのかもしれない。

震える指先に少し力を入れて汗ばむ首筋をいとおしむ様に囲い込んでみる。
この指先に僅かばかりの力を入れたなら。


七条さん・・・と
悦楽にたゆとう意識の向こうからふと自分を捉える
愛して止まない空色がこちらを見て ゆら。と笑った。

指先から身体中へ血液が逆流するのがよくわかる。
その奔流へ身を委ねれば今すぐ楽になってしまえるけれど
今 恋人は自分を見てほほ笑んだのだ

囚われたのはどちらか 捕えたのはどちらなのか

そのままベットに沈む様に意識をなくしてしまった恋人の
柔らかな茶色の髪にそっと指先を巻きつけ感触を楽しむ。
絹糸のようなそれは絡まる事無く指先をさらさらと擦りぬけて
臣は飽く事なく繰り返す。

「すみません。伊藤君・・・君を離して上げられない」

呟く言葉はこの朔の闇に吸い込まれて恋人の耳には届かない。
口づけをひとつ。またひとつ。
どくどくと脈打つ心臓の上 唇を押し付けたまま そっと呟く
全てを縛るように

「愛してる」

いったい、喘ぎ声を入れずにどれ位厭らしい感じがだせるのかなー・・・と言う素朴な疑問を持ち このSSは生まれました。

・・・。結果惨敗でございます。日本語ってトテモムズカシイデース(笑)

あと、黒い七条氏が書いて見たかったのですが・・・・。これも・・・(笑)



*Edit ▽TB[0]▽CO[0]

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。