ええ。小心者ですから・・・。

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


*Edit

臣嫁日和シリーズ


臣嫁日和番外編 ~世界で一番君が好き~5

2010.04.30  *Edit 
▽TB[0]▽CO[0]

あーあー・・・
テス テス テス ・・・。
あー・・。ごほん。
百万回でも繰り返しますが・・・
本当に僕の旦那様は素晴らし―――――――。

実に有意義な休日を過ごす事が出来た。
と奥様は自分で自分の身体を抱きしめながら
長身の身を捩ってああんと見悶えていた。

延々と見続けられたかわいい旦那様の艶かしい声と我を失った媚態を
思い出して一人 なぜか片足上げながら 萌え萌えしているのだ。

ふふふふふ・・・・。
「着物でH大作戦」は大成功だった。
食前酒を少し強めの物にしたのも良かったのかもしれない。

「ああ。僕の啓太君。」

奥様は何もかも自分の思う通りに事が運んで気分がすこぶる良かった。
込み上げてくる幸せを隠すでもなく、
どんどこと湧きあがってきた端から余すことなく 延々と草食動物の様に
反芻するが如く味わう。

「おはようからおやすみまで」更に「おやすみからおはようまで」
旦那様を堪能したのはもしかすると新婚の時以来かもしれない。

だからちょっとばかり(←奥様尺度)
旦那様には無理をさせてしまったかもしれない・・・。

そのせいでさっきあんなにぷりぷり怒っていたのだ。
ええ・・多分・・・きっと・・・そうなんじゃないかと・・・。
話を良く聞いてなかったから解らないけれど・・・うっふふー。


今夜は消化が良くて元気の出る食事にしましょうと
くるりと身体を向きなおし 朝食の後片付けをするために、
ふんふんと鼻歌交じりに 奥様はダイニングルームへと
足取りも軽く向かうのだった。



「・・先輩」

「伊藤先輩!!ってば」
「うわ!ごめん!何?」

「コピー・・・いいんですか?この部数で・・・。」

横に立つ後輩に 指で示された複合機の小さな液晶画面を確認して啓太は驚いた。

「に、にひゃく・??」
「わととと・・・・。」

大慌てで手のひらで叩くようにして緑のリセットボタンをなんとか押す事が出来た。

ウィーン・・・・カシュンカシュン・・・・・。
と さっきまですごい勢いで紙が吐き出されていた複合機が止まる。

あーぁ・・・やっちゃったよ。ふう・・と一つ大げさにため息を付きながら
まだ熱をもったままコピートレーに山盛りになっているほかほかの紙を見つめて 
もう殆どの枚数をコピーし終わっている事に気が付いた様だ。

「あーもー。」

いささか投げやりな声に少しだけ驚いたように後輩の目が見開かれる。

「どうかなさったんですか?朝からその・・・・・。」

言いにくそうに 啓太のコピーした紙をトレーから二回に分けて
手渡してくれながら問う。

「あーうん。ごめん・・ちょっとさ・・週末に遊び過ぎちゃって ははは。」

若干・・・いやかなり後半 乾いた笑いが酷く言い訳じみて聞こえたのは
自分に負い目があるせいだろうか??
失敗した分のコピー用紙を両腕で抱え込むようにして、
啓太はあーそうなんですか~なんて余計な勘ぐりをせずに
呑気に答えてくれた後輩に心底感謝しながら逃げる様にその場を後にした。

今朝からミスばかりだ。

ゴミ箱に足を突っ込んでしまったり、ガラス戸に顔をぶつけたり・・・。

直接 取引相手やら、業務に実害のある事では無かったから良しとするけれど
原因は解っている。

・・・極度の肉体疲労による注意散漫だ。
筋肉の中に酸化物質 溜まりまくりなのだ。

幸い 西園寺社長の前では緊張がピークに達しているから
特に気が付かれる様子も無かったけれど、単調なファイリングや
事務処理などをしていると僅かな時間で集中力が途切れてしまう。
社長に気が付かれて呆れた顔をされるのも時間の問題かもしれない。
それくらい今日の自分は駄目駄目だ。

大体なんなんだよ。
自分のものには名前を書くって!!





それは汗なのか、体液なのか。
どちらの身体からそれが出されたものなのかも とっくに解らなくなっていて。

なおも、優しく探る様に這いまわる 長くてしなやかな指先は 
それを塗り込めるかのように何度も行き来して。

啓太にはそれすらも さっきから休みなく訪れる悦楽の波を更に煽る様で
堪らなくなって勝手に震える内股に力を込めるしかなかったから。

「や・・だめ・・おみさ・・も・・でない・」
「出なくても・・いいんです・・気持ち良いんでしょう?」

軽々と啓太の身体を掬い上げて、ゆるゆるとまだ全く硬度を失っていない
自身を押しつけながら 完全に上気しても
尚、まだ白い背中に指を巡らせて、
時折 ヌルつく接合部分にまで 指先を落とし
二人の熱を確かめる様に触れてくる。

ふるふると頭を振って、唇を噛みしめるその媚態は
臣を煽る以外のなにものでも無くて。

「ねえ・・きもちいいんでしょう?」
「ん・・」

「ねえ・・いい?」
「んんあぁ・・おみさ・・だ・・・めえ・・」

臣は頬に張り付く銀髪をそのままに口元に微笑みさえ浮かべて、スライドを大きく取る。
汗が目に入るが、この愛しい人の姿を一瞬でも逃したくなくて 瞬きする事さえ拒んだ。

また大きな波に攫われてしまった啓太はもう返事をする事さえ出来なくて
揺さぶられるまま、臣の首へとしがみ付いている。
二人の熱い吐息が徐々に同じリズムで重なり始めて、啓太の喉から絶え間なく
艶やかな声が高く細く発せられて止まらなくなる。

何度か啓太の喉が反らされて ふるり。と大きく背中が震えた。
臣も後を追うかのように、溜めていた息をゆっくりと吐き出し啓太の中へ
滾る熱を放出させた。



「じゃあ・・一度、お風呂に行きましょう?」
「ん」
啓太が頷くとゆっくりとその愛しい人をベットに横たえて 腰を引いて行く

「ん・・あぁ・・」

喪失感に思わずと言った感じで上げてしまった声に臣は微笑みながら
その愛らしい唇にそっと口づけを落として
茶色の髪をガラス細工を撫でるように触れて行く。
優しくゆっくりと慈しむように・・・。

何度も髪を梳られると目蓋がだんだんと重くなって
心地よい倦怠感に包まれいき啓太はついうとうとと
眠りに引き込まれていってしまったようだった。

「!」

はっと気が付いた時には身体はさらさらになっていて 
丸ごと包まれているシーツも清潔なものに 取りかえられていた。
どうやらすっかり眠っているうちに入浴させられてしまったらしい。
髪だってさらさらのふぁふぁだったから・・・・。
きっと丁寧に乾燥してくれたに違いない。

ふと、つむじの辺りに吐息を感じて振り返って見れば、
夜の帳の中でさえ尚 美しい星色の髪を輝かせて
頬杖をついて臣が微笑んでいた。

「目が覚めましたか?啓太君」

はいどうぞ・・・と枕元にあらかじめ用意されていた、
冷えて表面にふつふつと水滴の滴る ミネラルウォ―ターに長い腕を伸ばして
夫である啓太の目の前に差し出した。

目の前に出されて見て、初めて自分の喉はカラカラに乾燥していたのだと
知り、少し掠れて出にくい声で礼を言いながら水を受け取り
早々に喉を鳴らしながら全てをあおる。

ふう・・と人心地付いてからすぐに ゆっくりと起き上った旦那様は
ベットから這い出して 自分の足が、体重をシッカリと支えられるのかを確かめていた。
側にあったパジャマを手繰り寄せて、奥様に向き直る。

「・・・あ。ごめんなさい。俺。ちょっとトイレ・・・。」
「はいはい。いってらっしゃい」

奥様のパジャマの上だけを羽織れば、旦那様の立場としては大変 
悔しいけれど下半身まで隠れて丁度いいから・・・。
シルクの黒いパジャマを軽く羽織って 
スリッパをつっかけパタパタとトイレに向かう啓太の背中を
蕩ける様な 紫の瞳が追いかけていた。

生理現象ではあったけれど、お付き合いしたての頃は
タイミングが判らずなかなか言い出せなくて、
お互い何度か困った思いをしたものだ。

今ではごく自然に、言いだす事が出来る様になったから
本当の家族になったんだと、
他人から見たら ちっぽけな取るに足らない事さえも
臣にとっては大切な幸せの欠かすことのできないひとかけらだった。

*Edit ▽TB[0]▽CO[0]

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。